刀と武士と弁慶: “つわもの” と “いくさ”

石橋財団レクチャーシリーズ
12月9日2018年 | 1-4時

國學院大學 常磐松ホール
東京都渋谷区東四丁目10番28号

ミカエル・アドルフソン教授
ケンブリッジ大学

カール・フライデー教授
埼玉大学、ジョージア大学

内川隆志教授
國學院大學研究開発推進機構教授

第5回 石橋財団レクチャーシリーズ | 12月9日(日) 1時〜4時

2018年12月9日(日)13:00~16:00(開場 12:30)

13:00-13:05 開会
13:05-14:50 第1部 講演会
14:50-15:05 休憩
15:05-16:00 第2部 パネル討論会

講演について

戦いから読み解く戦乱の日本史。武士、刀、薙刀、僧兵など、日本文化には “いくさ”にまつわる “つわもの”が数多くみうけられます。また日本史の転機となる、重大な局面にはいつも戦乱がありました。その中で、日本刀や僧兵は実際にはどのような役割を果たしたのでしょうか。さまざまな観点から、日本の戦乱の歴史に迫ります。(同時通訳付き)

「日本史における寺院の兵乱と僧兵」
ミカエル・アドルフソン教授

日本史において弁慶は「僧兵」として知られる寺院勢力における兵士の代表として知られる人物である。僧兵は、中世後期から近世・近代にかけて、さまざまに描かれているが、ほぼ例外なく頭巾をかぶり、薙刀をもって表現されている。しかし、僧兵は実際にこのような格好で戦ったのだろうか?寺院の武装勢力は、そうしたイメージで理解できるだろうか?この講義では、僧兵と呼ばれる存在が用いた武器や戦術をめぐるさまざまな問いについて論じる。

「刀兵探索:合戦小史」
カール・フライデー教授

近世では武士は刀を「武士の魂」として崇拝し、また時代劇を見て育った現代の人々は中世の戦いを刀剣による接近戦が主だったと考えがちである。しかし、実際には、近代以前の戦いにおいては、刀は補助的な役割しか果たしていなかった。この講義では、実証的手法に基づいて、こうした点について論じる。そのうえで、なぜ刀が実戦においては小さな役割しか果たさなかったといえるのかを社会的・文化的・政治的観点から考察する。そして、過去の歴史家が、日本の戦いにおいて刀が支配的な役割を果たすようになった時点を特定しようとして払い続けた努力についても考える。

ポスター

過去の石橋財団レクチャーシリーズの講演

参加無料(予約不要。定員300名先着順。)

講演者及びモデレーターについて

講演者:ミカエル・アドルフソン教授
ケンブリッジ大学日本学「経団連」教授
欧州及び日本の中世時代に見られる類似点に惹きつけられ、17世紀以前の日本近世史を専攻してスタンフォード大学にて博士号を取得。最近の主たる関心事項は、文化を具象する人・モノといったアイコン、歴史を形成する物語、社会変化の主体について。現在、平家の興隆とこれに伴う交易の発展、また、平家の都であった「福原(現在の神戸)」につき、研究している。これまでの主たる著書には、僧兵についてのThe Gates of Power: Monks, Courtiers and Warriors in Premodern Japan (2000) 、及びThe Teeth and Claws of the Buddha: Monastic Warriors and Sōhei in Japanese History (2007)などがある。

講演者:カール・フライデー教授
埼玉大学人文社会科学大学院教授兼ジョージア大学名誉教授
平安及び鎌倉時代史の専門家として、日本刀、侍文化、兵法に関し、HiredSwords: The Rise of Private Warrior Power in Early Japan (Stanford, 1992), Legacies of the Sword: the Kashima Shinryu & Samurai Martial Culture (University of Hawai’i Press,1997), Samurai, Warfare and the State in Early Medieval Japan (Routledge, 2004), The First Samurai: the Life & Legend of the Warrior Rebel Taira Masakado (Wiley, 2008), Japan Emerging: Premodern History to 1850(Westview, 2012) など数多くの著書を有する。2017年英国のラトリッジ社より日本の近世史に関する教科書であるThe Routledge Handbook of Premodern Japanese History を出版。スタンフォード大学にて博士号取得。

モデレーター:内川隆志教授
國學院大學研究開発推進機構教授
國學院大學卒業後文学部助手、國學院大學考古学資料館学芸員、國學院大學研究開発推進機構准教授を経て、現在、同教授。
専門は考古学・博物館学。

石橋財団レクチャーシリーズについて

第5回目を迎える「石橋財団レクチャーシリーズ」は公益財団法人石橋財団の支援を得て、イギリス所在のセインズベリー日本藝術研究所企画により毎回日本にて実施されます。本シリーズは、欧米における日本の文化・芸術研究の進捗状況及び、欧米と日本の文化・芸術がいかに影響を与え合っているのかを日本の皆様にお伝えすることを趣旨としています。 本講演会シリーズの開催が、日本文化・芸術研究における海外からの新たな視点の提供と芸術文化研究における国際交流のさらなる活性化につながることが期待されます。

主催 イーストアングリア大学 セインズベリー日本藝術研究所(英国ノリッチ所在)
協力 國學院大學 研究開発推進機構
後援 公益財団法人 石橋財団

 

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